誰も住んでいない実家をリフォームして住み替えたいとの依頼にお答えした物件です。

思い出深いものはそのまま利用して、使い勝手の悪いところはレイアウトからやり直し、現代的にリフォームしました。

キッチンはトラディショナルなスタイルをそのままに機器は最新のものに取り換え、クリーニングすることでよみがえらせました。

輸入住宅ですが、伝統的な設えの和室は京壁を塗り替え、木部は灰汁洗いをして上品によみがえらせ、トイレはレイアウトを替え、落ち着いて用を足せる空間に、そのほかの部屋も内装、カーテン、照明をLEDライトに一新しました。

床は天然杢の上質なオーク材でしたので、磨き直し塗装しなおすだけで見事によみがえりました。

北米スタイルがお気に入りの施主様は、建物はもちろん、道路から玄関まで芝生の庭のスタイルにこだわられて塀をあえて作らないことを希望されました。しかし、玄関に直接知らない人が来るのは心配ですので、防犯器具を増やし、宅配ボックス付きの門扉を設置することで見えない境界線を作りました。

この門扉はかなり効果を発揮し、塀がなくても来訪者は一旦ポスト＆インタホン前で立ちどまるようになりました。